2023/01/02

年が変わるギリギリまで東京では無い場所で過ごし、帰ってきて夕飯を準備している間に気絶してしまったので、目が冷めたときには2022年は終わっていて人生史上一番年末年始感の無い休日を過ごしている。その疲れを引きずっているのか、1日2日をほとんど夢の中で過ごしてしまいもうそろそろ三が日が終わろうとしている。

転職から始まった昨年はずっとゲームに嵌っていた以外特に目立ったこともなく、新しい職場でもなんとも言えず。

創作も、合同誌に寄稿一本、Twitterに人生初の短歌連作を一つ。小説も短歌も本当に1年ぶりくらいに取り組んだもので、正直昔ほどいいものができていたかどうかは定かでは無い。

ゲームばかりしていたのでゲーム以外の事が何もできず、その結果ほとんど無に等しい1年を過ごしてしまったような気もする。インプットとアウトプットのバランスが崩れて、ゲームはインプットかといわれるとそれも微妙で、ほとんど何も無いような一年であった。


来年はインプットとアウトプットのバランスを見直して、もうちょっと創作したり、小説書いたり、短歌をやったりしたいと思う。短歌で本だすのは多分簡単じゃないけど、それもいずれやってみたい。やっぱり本を出すのが、人生で一番楽しいかもしれないという気持ちが、また生まれている。

2022/11/27

 

コロナになってから何年も行っていなかったライブに、今日久しぶりに足を運ぶ。恵比寿LIQUIDROOMは人生初。最後に現地でみたライブは、ねごとの解散ライブだったと思う。

配信ライブは何度か見ていた。赤い公園のラストライブ『The Park』、Maison book girl最後のライブ『Solitude HOTEL』、いずれも好きだったバンドやアイドルの解散ライブで、別に解散じゃなくてもライブは見たいのにと思う。

本日もそれは例に漏れず。 今日は金子理江、もといILIEの活動休止前ツアーのファイナルである。

Maison book girlが削除されて、少しの間気持ちのロスみたいなのが起きて。サクライケンタが新しいプロジェクトをやってるって知ったのはそんなとき。それがILIEだった。サクライケンタがプロデュースしているからなのか、言葉の使い方も、音の粒も、彼女たちにそっくりで、好きになるのに時間はかからなかった。 YouTubeにMVは4~5本ほど。その時は終わるなんて思っていなかったし、正直今だってまだまだ続くと思っている。そう思っていた。

たまたまTwitterを見ていたらライブの告知が上がっていて、申し込んだのが11月のはじめころ。活動休止になると知ったのは、そのもう少しだけ後のことである。

好きなグループや、好きなバンドがどんどんなくなっていくのは悲しい。もっと続きを見たいと思うし、いつだってステージに立つ彼ら彼女らを見たいと思う。それでもこちらの思いと裏腹に、最後のときは来る。


実際にステージに立つ彼女を見て、随分と雰囲気が変わると思った。アップテンポな曲の時の、力強いあの声はCDじゃもっと掴みどころの無い、少女のような声だった気がする。その一方でバラード、スローテンポな曲は、音源よりなお儚げに歌う。祈るように、願うように。

ステージ上で、間奏のたびに背中を向けていたことが印象的である。今の感情も歌に込めた気持ちも、歌声と左右に揺れるブロンドの髪が表情より雄弁に語っている。ただ、彼女が背中を向けるからこそ、あの曲たちは、聞いてくれるファン以上に、彼女の、彼女たちのための曲でもあるのだろうと、そう思う。

ライブハウスでステージの上に立つ演者を見る時、いつもステージ上と客席の間にある圧倒的な距離とか溝の話を思い出す。ステージの上は手が届かない聖域で、選ばれた人しか立てなくて、そこに立っている人は笑顔とか曲とかパフォーマンスとか、下界にいる人が求めるものを与えるんだって。だからステージに立つ人はかみさまだって。

ステージとかみさまのことを初めて考えたのは、立花理香さんのライブだったと思う。立花さんは良くステージから降りてきて人間の一番近くで歌うから、それでいて今の場所からの飛翔を歌うから、立花さんは人間に一番ちかいかみさまなんだって、そんなことを考えていた。

 

今あらためて、ステージの上に立つ人はかみさまだと思うけど、ILIEはまた、別の神聖さを持っていたように思う。

彼女は、「言いたいこととか、好きな気持ちははこれまで歌った曲に全部込めたから、あとはそれを汲み取ってください」と、人間に解釈を残した。「そんなに重く考えてないから、またふらっとやりたくなったって戻ってくるかもしれない」と、淡い期待を残した。「活動を休止しても、曲は残るから。みんなが聞いてくれる限り、ILIEはなくならない」と、楽曲の中に存在のかけらを残した。その一つ一つが、かみさまらしい。


帰り際、見送り回なるものがあるらしいので、見送られて帰ることにした。

かみさまがステージから降りて、人間と同じ世界に降りる。

さっきまで精一杯歌っていた彼女を見て、もう彼女に会えないことは分かっていて、それでもなにを伝えていいかわからず、無い頭でひねり出したのは「今日のライブ、とても良かったです」の一言だけだった。

2022/09/14

これは退職エントリに近いなにかです。

リモートワークで暇なのをいいことに転職活動をしてたら内定を頂いたので、明後日くらいから勤務先が新しい会社になります。
今の会社が100点満点というわけでもないし、どうせならもっと新しくて面白いことをしたいと思ったので、この機会に転職することにしました。

転職活動を始めることになったきっかけはぱっと思いつかくて、大小様々な要因が積み重なって転職活動を徐々に初めていました。グラデーションみたいな、緩やかな気持ちの移り変わりだったように思います。

たくさんの要因を紐解いていったときに一番大きかったのはやっぱり「ビジョンに共感できない」というところに尽きると思います。
僕はできるなら仕事はしたくないし不労所得で暮らしたいしサボれるならサボり尽くしたいけど、馬鹿みたいに長い人生の大半を労働に費やすなら面白い労働をしたいしなにかのプロになりたいと思いました。その中でも何のプロになりたいか考えたとき少なくとも「取引先のプロ」ではないなという結論に至りました。

次に大きいのは、「比較優位に基づく分業分担が生産性を向上させる」という自分の思想(あるいは主義主張)が会社の文化にアンマッチだったことです。これは最初のうちこそ耐えられるかなと思っていましたが、むしろ逆で時間が経てば経つほど耐えられなくなりました。

エージェントを使った転職活動を行ったので、それぞれ簡単に所感だけでも書き残しておこうと思います。近隣業界への転職を目指した活動だったので、大手の総合エージェントの他、業界専門のエージェントも使いました。一般的にエージェントは3社くらい登録しておくと言われていますがそれが正解かなと個人的にも思います。

使ったエージェント

マイナビエージェント
初回面談はいい印象でした。丁寧に話を聞いてくれたし、不安や相談事に対するレスポンスも的を得ていたように思います。一方で紹介する企業はどこかずれている気がして、最終的に使うのをやめてしまいました。キャリアプラン、転職するメリット・デメリットの思考整理といった転職検討段階で非常にお世話になりました。

マスメディアン
マイナビとは逆で、転職先の希望については丁寧にヒアリングがある一方キャリアプランの相談相手には向かないなという印象がずっとありました。他エージェントと違い、求職者に一人のエージェントがつくのではなく応募した企業ごとに異なるエージェントがつくため、そもそも自分の思考やキャリアプランの相談はし辛い環境にあると思います。その分面接、書類などの選考対策は非常に手厚く、選考後半になるにつれそのサポートは役立ちました。転職活動最終盤までお世話になりました。

・プロの転職
マイナビマスメディアンの中間くらいの印象。転職したい業界に精通したエージェントがつくため、選考対策もキャリアプランについてもより具体的に相談しやすかったです。運営会社が「本当に求職者にあった案件しか紹介しない」という方針のため、紹介される案件の数は少なめで人によってはそれが不安になる可能性があります。また担当にもよる話でしょうが少し若く馴れ馴れしい印象があります。

2022/09/03

自分の年齢はいまいくつなのか、20を超えたあたりからあまり気にしなくなった。前に別の大学にいたとか浪人したとかで、大学の同期には同い年じゃない人もまあまあいて。それを気にせずにみんな普通に話すものだから、誰が年上とか年下だとかは次第に気にならなくなった。

生きているという感覚を持っていないから、自分は生きていいのかいつも不安になるし、どうせなら早くいなくなりたいとずっと思っている。死にたいという感覚はないけど、なんだか赦されている気はしなくて、いつも何かに苛まれている。生きたいという感覚より、たまたま死ななかった日を1日1日と繰り返した結果の今日が続いている。
だからかもしれないが、自分が許されているような場所がとても落ち着く。こんな自分でもここにいていいのかという安心感がある。ただそういう場所は簡単に見つかるものではなくて、ずっと赦されていないままで無気力な生きるを続けている。

2022/08/16

 

原神のキャラクターであるところの雷電将軍、あまりにも良すぎる。

「永遠」を希求するその強い意志

「何か」に強烈に惹かれ、それを強い意志を持って追い求める人は良い。そういう姿にあこがれるし、その姿を一生見ていたいと思う。自分にとってそれは姉らしさを求めてギターを手にした氷川紗夜で、誰より小さいからこそ誰より早く高く飛ぶことを願い、そこに連れて行ってくれるセッターを求めた日向翔陽で、大切なものを失いたくないがために、時間の流れの中における「不変」によって成立する「永遠」を求めた雷電将軍である。

八重神子という存在

友人であり眷属。大事なことも他愛もないことも、もっと気軽に話せたに違いない友人でありながら彼女の決めたことに対して、進言なんてできる立場ではない「眷属」。もっとも近しい立場でありながら、一番遠かった存在。

眷属だから彼女の決めたことに何も言えず、理想のため孤独であろうとする彼女を止めることもできず、寂しいんじゃないかそろそろ出てきたらどうかと、こちらへ誘い出すことすらままならない。かといって「私はさみしい」と打ち明ける素直さを、神子はきっと持ち合わせていない。

雷電将軍の「子供らしさ」

一度決めたことをめったに曲げない「頑固さ」、自らの信念のためなら自らの全てをささげることさえいとわない「自己犠牲」、永遠を求めるために外に出たいのにも関わらず一心浄土に閉じこもってしまった一種の「自虐さ」、そして何よりそのことを友である自分への相談なしで決めたことに対して、ある種の皮肉も込めて神子は「子供っぽい」と評価するのではないだろうか。

眷属であり友人でもあるのだから、せめて相談くらいしてほしいと思うがゆえの「子供っぽい」だと信じたい。

妖狐の記憶

人の織り成す営みを見ることに飽きないからこそ神子の好きなものには「人の世」があるわけだけど、鎖国、目狩り令の施行で人の願いは薄れ国民の営みは過去に比べると減ったに違いない。それでも神事を通し何百年と稲妻を見下ろしその趨勢を事細かに覚えているのは、いつか雷電影に再び会えることを願い、ずっと一人だった彼女にことの顛末を伝えたいからに違いない。そうでなければこの数百年の稲妻を覚えておく理由も、「話したいことが山ほどある」と嬉しそうに告げる理由もなく、「妖狐は記憶力が良い」は言い訳に過ぎない。

すがたかたちの変化によらない本質こそ永遠

不変の維持のために、犠牲になったものたちを弔うには随分と長い時間がたったように思うし、仮に今そうしたところできっと今更と思う。現在の稲妻と向き合い「永遠」の価値観を更新し、永遠に続く稲妻の希望を絶えず臣民に見せる、新しい雷電将軍。

儚さの象徴である花火と、記憶、記録

花火それ自体は打ち上ればすぐに消えてしまう、まさに永遠とは対極にある儚さそのものであることは疑いようもない。ただ稲妻において花火は、誰もが自分の思う形で打ち上げられる表現の一つだ。 稲妻の民は、自らの願いや思いを花火に込める。打ちあがった花火は刹那、されどその景色は、花火に込められた想いと共に永遠と心に刻まれる。調合の割合は短冊に記録され、依頼主へと託される。こうして人々の願いは、花火の調合という形に残るもので後世まで受け継がれ、永遠となる。

まとめ

秋瀬は雷電将軍と八重神子について以下の点を非常にいとおしく、好ましく思っています。

雷電将軍の永遠に対する強い意志

・八重神子が隠し通してきたに違いない寂しさ

・子供っぽいのはお互い様なところ

・それを隠したい神子とそれに無自覚な影

・互いに感謝と好意を持ち合わせていること

・でもお互いそれを素直に伝えられないこと

2021/01/28

色々あって、自分のペンネームの由来を話すことになって、そこではじめて「秋瀬さんって季節が好きなんですか?」って聞かれました。

自分ではそんな実感はなくてその時は「いや、あんまり好きじゃないっすね」って答えた気がするけど、思い返せば生きてる中でいつも季節の移り変わりばかり気にしていたような気もします。

桜とか菜の花が咲けば「春だなあ」って思ったし、朝起きたときの暑さで「夏だ~」ってなったり。葉っぱが色づいて涼しくなれば「秋っぽ~」ってなって、そのうちつんと冷たい匂いが冬を教えてくれたり。

街を歩いているときはいつも暑いか寒いか季節のことばかり。

 

久しぶりにブログ読み直してたら、ペンネームの由来をちゃんと書いてあって、偉いな自分って思いました。なんでそうしたかっていうのは基本的には忘れがちなのでメモしてあって偉い。

2020/07/29

久しぶりに作品を投稿しました。

www.pixiv.net

 

手をつけてからゲームにはまってしまったので、書き始めてから終わるまでにかなりの時間がかかってしまいました。それでもなんとか、完成させることができてよかった。

一度限りの夏、忘れられない夏が好きで夏の話を書くときはいつもそんなことばかり考えてしまいます。
みなさんの夏の思い出はなんですか?

 

随分と久しぶりに書いたので、半分はリハビリみたいな感じです。小説は、書くたびに書き方を忘れてしまう。

最後に作品を書いてる時に聞いてたプレイリストを載せます。
気になった曲があれば聞いてみてください。

1.五月は花緑青の窓辺から/ヨルシカ
「この痛みが君の証明だ」

2.言って。/ヨルシカ
「人生最後の日、君がいないことがまだ信じられないけど」

3.あの夏に咲け/ヨルシカ
「君がいた騒々しい夏もさよなら」

4.1LDK/POP ART TOWN
「ただまだ君がいた頃の景色この胸に焼き付けて わたしここで一人で歩いてゆく」