2020/03/27

新卒採用に使うアンケートの質問に、こんな質問がありました。

「この1年で、成長したと思うことはなんですか」

胸を刺された気がして、苦しかった。

去年の4月に入社してそろそろ1年。当時の自分と比べて、なにか変わったことはあるだろうか。現実を見ると、帰る時間ばかり遅くなるのと、書類を作ることばかりが上手くなった気がします。それは、今の場所じゃないとできないことですか?
職場は、とにかく息が詰まります。共通の話題がある友人はいないし、同期は遠い。昼休みにコンビニにご飯を買いに行くのが密かな楽しみです、外の空気を吸えるので。

街を歩くと桜がそこかしこで咲いていて春の訪れ。上野公園も最寄り駅の近くにある公園も、家族連れとかカップルとかがたくさんで、外出の自粛なんて言葉はかけらも存在しないみたいです。もちろん彼らを見ているぼくの頭の中にも。
時差通勤とかリモートワークとか叫ばれて、始発電車は随分と空くようになりました。出発ギリギリの時間に駅に着いても、余裕を持って席に座れるくらいには。
寝坊した今日、久しぶりに遠くから来ている電車に乗って、たくさんの人が乗っている電車の感覚を思い出しました。延々と同じような日々を消費して、ただ近づく死を待つ。僕もそんな人たちの中のひとりでした。

帰りの時間が一時間遅くなるたび、日々が色あせてくる気持ちだけしています。朝日に照らされた街と、街灯に冷たく照らされた街。もっとたくさんの姿があるはずなのに。
今日は帰りの時間がいつもより早くて、ご飯を買うために寄った店の店員がいつもより優しく感じます。

社会人二年目は、自分をすり減らさないように生きていきたいです。